既設の風力発電所で、
新たな知見を蓄える。

初期配属先は、水力発電所の保守メンテナンスを行う部署。水力発電所の点検や試験を自ら行うこともあれば、作業は協力会社さんにお願いし、監理を行うこともありました。現在の部署では、既設風力発電所の運営・管理を担当しています。物品購買や点検、修理作業の発注業務から、トラブル対応、管財業務まで、幅広く業務を行っています。既設の風力発電所にかかるコストを削減しつつ、停止を減らし、稼げる発電所にすることがミッションの１つです。東京電力の風力発電の歴史はまだまだ浅く、試行錯誤を繰り返しながら知見を蓄えているところ。仕事を通じて得られるそうした知見が、今後の風力発電事業に役立つ点にやりがいを感じています。

コストダウンを実現した、
バッテリー調達先の開拓。

風車の非常用電源装置に使用されているバッテリーが経年劣化し、交換の必要が生じました。風車メーカーから購入しようとしたところ、予想以上に高価。ほかの調達先を見つけることでコストダウンを図ることにしました。しかし、国内には取り扱っている業者が少なく、調達先を見つけるのにひと苦労。ようやく見つかったものの、今度は新型コロナウイルスの影響で納期が遅れ、運搬や交換作業の調整に奔走しました。なんとか無事に乗り切ってコストダウンを果たせたときには、想定外の出来事への対応力や、他社との調整力が身につき、成長できたと感じました。

災害や老朽化に
立ち向かい、
電気を送り続ける。

初期配属先でのミッションは、千葉県内における電力の安定供給でした。送電線や送電鉄塔といった電力設備に異常がないかを確認するため、定期的に巡視を行い、設備異常を発見した際には適切な補修を行って、電気を送り続けました。現在のミッションは、電力安定供給の持続性を確保するために、東京電力管内にある約44,000基の送電鉄塔を最適に維持管理するための技術開発やカイゼン活動を計画・実施することです。私の仕事は発電所から電気を送り届ける動脈となる設備を支え、生活や産業に欠かせない電気を絶えず送り続けることです。現在、この設備は老朽化が進み、効率的な改修が必要とされる時代が来ています。さらには台風のような自然の驚異にさらされる状況で、この膨大で重要な設備を長く安全に支え続けることは大きな課題です。社員がワンチームとなり、解決に向かって取り組むことにやりがいを感じています。

徹底的に予習した、
緊張のアフリカ出張。

グループ会社への出向中に、アフリカのとある国における送電線建設プロジェクトの初期調査に携わる機会がありました。私は留学経験もなく、初めての海外業務に不安がありましたが、担当に決まってからは英会話教室に通ったり、海外の文献を読みあさったりして、弱点の克服に努めました。そのおかげで、現地では緊張しながらもコミュニケーションを図ることができました。また、海外の設備状況を実際に目で見られたことは貴重な経験であり、自分を大きく成長させたと思います。

地中送電ケーブルの
保守・運用を、
幅広く手掛ける。

入社から一貫して、主に都市部の地下などにある地中送電ケーブルの保守・工事業務に携わってきました。現在は本社に所属しており、部門全体のルールづくりや、社内外調整、設備トラブル発生時の復旧のサポートなど幅広い仕事を任されています。新しく導入される設備やシステムに対する保守・運用ルールの策定は、それを実践する現場の考えと、本社の考えの両方を考え合わせる必要があります。はっきりした正解がないという難しさがありますが、それぞれの理解を得ながら制定まで完遂できたときには、大きなやりがいを感じます。

人を動かすために、
自分はどう動くべきか。

超高圧地中ケーブルの建設工事を担当したときのこと。必要書類の作成などを工事会社にお願いするのですが、初めは苦労しました。忙しい工事会社に素早く対応いただくには、書類の大切さをしっかり理解していただき、協力を得なければなりません。現場監理の際には積極的に会話をし、また、なるべく現場の負担が少なくなるよう依頼の仕方を工夫するなどしました。私が異動する際、現場スタッフの方々から「とても仕事がやりやすかった」と言っていただけたのは今でも大切な思い出。このときに学んだ人との接し方は、今でも自分の仕事に活きていると思っています。

的確な指示で、
現場と一つに。

変電所の保守・工事業務に携わったのち、現在は本社にて、設備保全の方針立案、関係会社との契約交渉、設備トラブル発生時の現場サポートなどを幅広く任されています。特に難しさを感じるのは、新たな設備保全施策の展開時や、設備トラブル発生時の復旧対応です。素早く的確に情報共有を図るため、簡潔明瞭な現場指示が求められます。また、同時に多数の現場を相手にする難しさもあります。同じ方向を向いて仕事に取り組んでもらうため、現場の考えをよく理解した上で指示を行うよう心がけています。その指示がうまく展開されたときには、非常にやりがいを感じます。

巻き込む姿勢で
成果を上げた、
変電所の保安見直し。

入社5年目のときに担当した、変電所の保安見直しに関する検討では非常に苦労しました。ネットワークカメラを導入したのですが、カメラ設置条件の検討、予算計上用の積算など、非常に幅広い仕事が求められたのです。カメラの設置位置一つ取っても、暗視性能や電源の供給方法など多くの検討要素が関わってくるため、特に関係部門との調整には気を遣いました。前工程にあたる他部門の工事に関しても、さまざまな状況を把握しながらスケジュール調整を進めるなど、常に相手を巻き込む取り組みを続け、短期間に成果を上げることができました。この経験は自分の中で大きな成功体験となり、以降の課題解決への取り組み方に活きています。

配電設備工事を通じて、
安定供給と
コストを両立。

6,600Vや22,000Vの電力供給工事や設備更新工事など、配電設備工事の計画立案・調整業務を行っています。具体的には、お客さまからの電力供給申込に伴い、電気を送るために必要な工事の計画および予算確保を行い、工事進捗の管理や調整を手掛けます。お客さまのご要望に応えるため、電力の安定供給と最大限のコストダウンを両立させるために、さまざまな検討や社内外調整を行います。無事に自分の計画した工事が終わったときには、目に見えて設備が残るため、誇らしく感じます。

横浜みなとみらいエリアの
電力需給を改善。

横浜みなとみらいエリアの電力需給逼迫に伴う、大規模な系統切替工事に携わりました。予算確保から設計現場の調査、材料手配、お客さま切替交渉、工事調整まで、すべての工程にわたって社内関係者のサポートを実行。これまでに経験したことのない大きなプロジェクトでもあり、工事の実施にあたってはさまざまな課題が山積みでした。関係者と綿密な打ち合わせを重ねながら、一つひとつ解決していきました。まさに社員一丸となって無事に竣工を果たせたことは、かけがえのない経験の一つです。

刻々と変わる
状況をにらみ、
合理的な送電を実現。

系統運用とは、「送電ネットワークを通じて、電力をお客さまにお届けする仕事」です。「電力と送電ネットワーク」の関係は、「電車と線路」を思い浮かべると分かりやすいかもしれません。季節や時間帯により変化する電力の流れを予想し、送るための最適なネットワーク構成を決定します。時々刻々と変化する電気の流れや電圧を監視し、常に変化する状況に対し最も合理的に送ることができる手段を見つけ出し、電力の安定供給を実現させるところに面白みを見出せる仕事です。また、停電が発生した際は、自らの判断で送電線の接続を切り離したり、切替を実施したりすることで停電の復旧を行います。お客さまのもとへ確実に電気をお届けすることでくらしや社会を支えていることを肌で感じ取ることができます。

部門を超えた連携で
成功させた、
マニュアル改訂。

いちばん心に残っている業務は、社内のマニュアル改訂業務です。マニュアル改訂とは、国にとっての法律改定ともいえるくらい重要な意味を持っています。業務をしている中で自分が疑問を持ったことに対し、自所・他部門の意見を聞き、カイゼン案を本社主幹部へ提出。しかし、関係者間での意見が対立することもあり、入社してから初めて、他部門との調整業務を経験しました。時間はかかりましたが、上司や先輩の協力もあり、自分の意見を反映するかたちで社内マニュアルの改訂を実現。私の視野を大きく広げてくれたこの経験は、社会人としての人生を支える大きな力となるはずです。

デジタル視点からの
カイゼンを推進。

東京電力パワーグリッドでは、デジタル技術を駆使した業務変革（デジタルトランスフォーメーション：DX）を推進しています。私が所属するグループでは、電子通信部門ならびに全社の業務に対し、デジタル視点からのカイゼンを進めています。たとえば、通信機器の点検業務。現状では点検結果を紙へ記入していますが、タブレットから直接入力・保存できるよう、電子化する取り組みなどを行っています。今後も、業務効率化に貢献できるよう、全力で取り組んでいきます。

納得するまで準備した、
単独での初仕事。

入社して2年目に、作業現場へ初めて一人で出向しました。それまでは先輩に同行し、助言や補助をいただきながら作業していたため、すべてを単独でこなすことに不安を覚えました。その不安を払拭するために、先輩に聞いたり、自分で調べたり、自分が納得できるまで徹底的に情報収集。結果として無事に作業を終えることができ、事前準備の大切さ、自分が納得してから実施に移ることの重要性を学びました。あのときの達成感や生まれた自信は、その後の会社人生において大きな支えとなっています。

あるべき将来を描き、
現実とのギャップを
埋める。

コールセンターでの対応や、お困りの際に駆けつけて電気の安全点検を実施するといった「お客さま接点機能」。この機能を持つ「パワーグリッドサービス部」の部門方針を決定するのが主な業務です。お客さまと東京電力パワーグリッドをつなぐ、この部門の将来像はどうあるべきなのか。託送制度の変更や、地域やお客さまからのニーズといった社内外の変化を踏まえて描きます。その将来像と現実のギャップを、部内のメンバーを巻き込みながら埋めていくことがミッションです。

無念さから始まった、
お客さま視点の尊重。

以前の職場での経験です。台風によって関東地方が甚大な被害を受け、大規模な停電が発生しました。停電といえば、被害を受けた電柱を修復するシーンが浮かぶかもしれませんが、「パワーグリッドサービス部」もお客さま接点として、続々と入るお客さまの要請を取りまとめ、対応する業務に部全体で対応しました。お客さまの困りごとを解決するのがインフラ企業の使命であるはずなのに、多大なご迷惑をおかけしていることがとても無念でした。この経験をして以来、お客さま視点こそが第一という考えを常に念頭に置いて、業務に取り組んでいます。

用地交渉の最前線で
起こる課題を解決。

電気を安定してお客さまにお届けするためには、土地をお持ちの方のご理解を得て電力設備を建設し、継続して受け入れていただくことが必要です。「用地」とは、そのような交渉を含め、必要な土地を取得するための仕事。私が担当しているのは、交渉にあたる仲間たちの課題解決を、法的な対応を含めて支援すること。たとえば、周波数が異なる東日本と西日本を連系する送電線工事など、国家プロジェクト級の工事もあります。「電力の安定供給を支える基盤」を生み出す仕事として、矜持を持って取り組んでいます。

台風で倒壊した鉄塔を、
厳寒期までに復旧。

2019年9月に発生した台風15号の影響により、千葉県で送電鉄塔が2基倒壊してしまいました。早急に復旧させるべく、私は千葉県にある事業所に派遣され、その対応にあたりました。さまざまな準備が整う前での用地交渉となりましたが、土地をお持ちの皆さまにご協力いただけたおかげで、本格的な復旧工事に着手する前までに土地を確保。電力供給のピークを迎える厳寒期までに本復旧することができました。この経験を踏まえ、改めて「用地の仕事＝電力の安定供給を支える基盤である」ということを実感しました。

法人のお客さまへ、
幅広いエネルギー
ソリューションを提案。

東京電力エナジーパートナーは、激化する競争に勝ち抜いていくために、お客さまとの対話を通じてニーズを掘り下げ、エネルギーに対する「安心」「カーボンニュートラル」「省エネ」「省力化」の顧客提供価値をサービスの中心に据えて、日々活動しています。東京都内の学校、病院、事務所ビルなど、法人のお客さま営業を担当しています。エネルギーコストの削減や環境対策など、お客さまが抱える課題をお聞きし、最適なソリューションを提案することが私のミッションです。従来の電力・ガス販売のみならず、空調や照明に関する省エネ提案、再生可能エネルギーの導入など、お客さまの課題解決のために手掛ける領域は非常に幅広くなっています。その中で考え抜いた自分の提案をご採用いただき、課題解決に至ったお客さまから「ありがとう」と言っていただくのがいちばんのやりがいです。

サービスの価値を
はっきり伝えた
「お客さま目線」。

自分を大きく成長させたのは、お客さま対応の中で感じた課題を克服した経験です。私は、当社が電気の付加価値として提供している「エネルギーの見える化サービス」について、導入後、十分に活用されていないことに課題を感じていました。そこで、お客さま目線でデータを整理し、分析結果を報告したところ、お客さまにサービスの「価値」を改めて実感していただくことができました。この経験を通して、お客さまの立場に立って物事を考えることの大切さを学びました。

営業の成果に直結する、
管理・分析と対策立案。

東京電力エナジーパートナーは、激化する競争に勝ち抜いていくために、お客さまとの対話を通じてニーズを掘り下げ、エネルギーに対する「安心」「カーボンニュートラル」「省エネ」「省力化」の顧客提供価値をサービスの中心に据えて、日々活動しています。2020年2月に発足した店舗営業プロジェクトグループは、店舗（個人商店・事務所など）のお客さまに対する、営業戦略立案・マネジメント・営業・運用の「型」を構築することが主な業務。その中でも、営業活動の進捗を管理・分析し、カイゼン策を講じ、成果につなげることがチームのミッションです。高い目標値に対して、現場のメンバーがいかに効率良く営業できるか、どうすれば結果につながるかを議論し、現場を深く理解した上で仕組みづくりを行っています。現状の課題を把握し、あらゆるカイゼン策を講じることによって営業の成果が上がっていくと、大きなやりがいを感じています。

スピードを求められた、
非接触型営業への転換。

新型コロナウイルスの影響により、訪問による営業から、DMなど非接触型の営業スタイルへの方針変更が求められました。大変なスピード感が求められましたが、チーム内で連携することによって、今までに前例のない営業の「型」を構築することができました。効率的な業務の進め方を学べたとともに、仕事への自信につながった出来事です。上司のサポートを受けながらも、無事に展開できたときの達成感は忘れられません。

エネルギーサービス事業に
立案から関わり、
具現化する。

東京電力エナジーパートナーは、激化する競争に勝ち抜いていくために、お客さまとの対話を通じてニーズを掘り下げ、エネルギーに対する「安心」「カーボンニュートラル」「省エネ」「省力化」の顧客提供価値をサービスの中心に据えて、日々活動しています。東京電力100％出資会社の日本ファシリティ・ソリューション（株）に出向し、機械設備の設計担当として、ESCO（効果保証付き省エネルギーサービス）事業やエネルギーサービス事業のコンセプト立案から設計、運用までを一気通貫で対応しています。長期的視野でプロジェクトを捉え、省エネ性の追求やBCP（事業継続計画）など、社会情勢や施主ニーズに応えながら、より良いものをつくり上げていく面白さがあります。社内外の関係者、特に建設業界各社との連携が多く、調整やコントロールはプレッシャーも伴いますが、同時にやりがいを強く感じることができます。事業に１から10まで携わり、具現化していくことは非常に大変。難しさや苦しさを感じることもありますが、自分が立案したものがかたちになったときの達成感はやみつきになります。

さまざまな人の力を借りて、
「選ばれる提案」を
生み出す。

事務系として入社し、２年間はエンドユーザ―へのオール電化営業を担当していました。その後、法人営業として自家用電気の申込受付、フロント営業を経験しました。当時は今の仕事をするとは想像もしておらず、またソリューション営業となったときには知識の乏しさを痛感しました。それでも目の前の課題に真剣に向き合い、技術力向上に努めることでエンジニアリング部へ。今度はなかなか案件が獲得できない時期が続きました。悩みながら敗因分析を行い、いろいろなメンバーとも議論。その中で、表面上のニーズに応えるだけでは選ばれる提案にならないこと、＋αの提案が必要であることに気づきました。ただ、＋αを生み出そうにも一人の力では限界があります。そこで、あらゆる人と意見交換し、時にはぶつかりながらもより良いものをつくるためさまざまなセクションと連携。そのことにより、個人の技術力が向上しただけではなく、今ではシンボリックな案件も獲得できるようになり、ますますやりがいを感じています。

お客さまから現場まで、
広く影響する
ルールづくり。

東京電力エナジーパートナーは、激化する競争に勝ち抜いていくために、お客さまとの対話を通じてニーズを掘り下げ、エネルギーに対する「安心」「カーボンニュートラル」「省エネ」「省力化」の顧客提供価値をサービスの中心に据えて、日々活動しています。お客さまからのお申し出やお問い合わせにお応えし、ご契約の受付からその後の料金計算、ご請求まで、お客さまが電気やガスなどをご使用される上での一連の手続きに関するルールを決める仕事をしています。オペレーション業務はお客さまと最も接点があり、かつ実務を担う現場組織や委託先の方々への責任のある仕事なので、自らが決めるルールの重さがやりがいにつながっています。

社内外が団結した、
電力システム改革への
対応。

電力システム改革に向けた対応が思い出に残っています。一般家庭分野の自由化という未曾有の変革期に会社として初めて直面したのですが、社内外のさまざまな部門と調整し、オペレーションのルールをつくり、委託先を含めた現場の方々が滞りなく実務を行えるまで見届けました。この業務を通じて人脈やオペレーション業務の裾野の広さを実感し、一丸となって乗り越えられたことが大きな自信につながりました。

より安価な調達を
実現する交渉役。

東京電力エナジーパートナーは、激化する競争に勝ち抜いていくために、お客さまとの対話を通じてニーズを掘り下げ、エネルギーに対する「安心」「カーボンニュートラル」「省エネ」「省力化」の顧客提供価値をサービスの中心に据えて、日々活動しています。家庭や法人などのお客さまに安価な電気をお届けするため、発電事業者から電気を調達しています。いわば、「電気のバイヤー」です。いくらで買うかの駆け引きや、発電所の運営・修繕コストの削減交渉など、安く電気を調達するために何ができるかを日々考え、交渉を重ねています。調達規模が大きく、調達価格が会社の収支に直結することから、コスト削減交渉が結実した際には特にやりがいを感じます。また、エネルギー業界を取り巻く環境や、お客さま・発電事業者のニーズは目まぐるしく変化しています。その変化を敏感にキャッチし、前例にとらわれず柔軟に対応することは難しくもありますが、最前線で対応しているからこその面白さでもあると考えています。

あらゆる角度から
評価・分析を行った、
電源調達。

思い出深いのは、とある大規模な発電所における電源調達判断の対応です。安い電気を調達できるかどうかの経済的な評価のみならず、発電所の運転開始に向けた工事進捗や、周辺状況からあらゆるリスクの抽出を行いました。関係部門とも協調した上、さまざまなケースを想定し、工事進捗や内容に関わる精査・ヒアリングや、関連法令や契約法務の知識を踏まえた契約対応などにより一つひとつ評価・分析を行いました。この経験を通じて、あらゆるリスクを多角的な視点から可能なかぎり定量的に抽出・評価・分析し、総合的に判断する大切さを改めて身をもって学びました。

需給の誤差、
５%以下に挑む。

東京電力エナジーパートナーは、激化する競争に勝ち抜いていくために、お客さまとの対話を通じてニーズを掘り下げ、エネルギーに対する「安心」「カーボンニュートラル」「省エネ」「省力化」の顧客提供価値をサービスの中心に据えて、日々活動しています。初期配属では、主に集合住宅共用部（廊下・エレベーター）向けの電気契約の営業をしていました。現在は、都市ガスの需給バランス調整と多数のガス導管事業者とのガス託送契約の管理がメイン。中でも需給バランス調整においては、都市ガスの安定供給を担う導管事業者に対し、私たち小売事業者は都市ガスの需要をあらかじめ通知し、さらに、需要が供給能力を超えないように管理しなければなりません。そのため、気温や過去の実績を分析して日々の需要を予測し、供給能力と販売量のバランスを見ながら需給の調整をしています。需要と供給で誤差があるとペナルティー（金銭精算）が発生するため、非常に精度の高い予測が求められ苦労することも多いですが、予測と実態がぴったりと合致したときの達成感は格別です。

社内コンテストへの
参加で学んだ、
伝え方の工夫。

都市ガス調達の運用変更による費用削減というカイゼンに取り組んだ結果、多くのカイゼン案がある中、HD大のカイゼンプレゼングランプリに選出されることとなりました。初の試みということもあってトライ＆エラーを繰り返しながらも、チームメンバーと力を合わせて分析を重ねて新しい運用手法を確立することができ、またプレゼンに向けては複雑な内容を初見の方でも理解できるよう伝える工夫に苦労をしましたが、実務として調達費用を大きく削減し会社へ貢献すると同時に、カイゼンの深掘やコミュニケーション能力/プレゼン能力の向上など自身の成長にもつながったと思います。

全社大の収支計画策定や
経営に直結する
分析業務。

収支・財務領域における仕事は、中期的な財務諸表の作成やヒト・モノ・カネといった経営資源配分の検討を行う「収支計画策定業務」と、自社競争力やリスクの分析、競合企業における財務分析などを行う「経営分析業務」に分類されます。これらの業務を遂行するとともに、社内各部との調整を通じ会社全体の経営戦略策定を財務面からサポートすることで、経営のニーズに応えることが重要な役割です。

社内外への影響力の
大きさをやりがいに。

当社の使命である福島への責任の貫徹にあたり、東電グループ全体での利益最大化を目指す。そのために、電力全面自由化など足元の競争環境において何が起こっていて、当社としてどうしていくべきか。まさに、経営と同じ目線で会社の将来を考え分析を行います。収支計画は、最終的には経営計画や特別事業計画などとして社内外へ示されるため、その影響力の大きさや責任の重さというものをやりがいとして感じて仕事をしています。

早期の人財育成を、
独自プログラムで
サポート。

支社の窓口で料金収納などを担当したのち、広報室に異動しました。広報室のミッションは、広報活動を通じて東京電力グループ全体の信頼感を向上させること。私が手掛けているのは人財育成です。新たに着任したメンバーが早期に広報パーソンとして力を発揮できるよう、独自の研修プログラムでサポートしています。広報は、経営補佐として会社と社会をつなぐ重要な役割を担っています。いいニュースも悪いニュースも、記者会見やプレスリリースによって社会に発信し、その情報は新聞・テレビなどを通じて、国内外の多くの読者・視聴者へ届けられます。会社の情報をどのように演出して発信するかが報道対応の腕の見せどころ。狙い通りのいい内容でメディアに取り上げられたときの達成感は格別です。

異動直後に挑んだ、
福島での報道対応。

広報に異動してすぐ、福島第一原子力発電所の報道対応を担当することになりました。まだ経験が浅いにも関わらず、自分の仕事が会社と社会に与える影響がとても大きく、戸惑うことばかりでした。それでも、発電所の周辺住民の皆さまなど、ご不安なお気持ちになっていらっしゃる方々の心情に寄り添った報道対応というものを先輩から学び、経験することで、社会の感覚を持ち、会社の半歩外から物事を捉える力を身に付けることができました。影響力の大きな仕事を経験し、今は責任感を持って仕事に取り組んでいます。

欧州のエネルギー業界を、
日本へレポート。

欧州のエネルギー事業などに関する情報収集や調査・分析を行っています。その結果は、貴重な資料として経営層や関連部門に報告。また、欧州エネルギー関連事業者とのネットワーク構築にも取り組んでいます。近年、気候変動対策を強力に推し進めている欧州。その活動は、電力業界のみならず、あらゆるエネルギー事業へ大きな影響を与えており、業界全体がかつてないほどダイナミックに動いています。そのような動きを肌で感じることができるのがこの業務の醍醐味だと思います。

初の海外出張で感じた悔しさ。

入社して初めての海外出張で、ある国のエネルギー事業者を訪問したときのことです。あらかじめ訪問先のことを調べ、質問事項も考えた上で臨んだものの、相手の方から「日本ではどうなのか」「東京電力グループとしての考えは」といった質問を受けた際、知識不足によりうまく答えられず、悔しい思いをしました。まずは自社についてよく知ることが、海外へ目を向ける際も基本になるということを痛感した瞬間でした。

再生可能エネルギーに関わる、
国家プロジェクトに従事。

導入が広がる再生可能エネルギー。その技術的な課題の解決を目指す国家プロジェクトに従事しています。環境に優しい再生可能エネルギーを用いたインバータ電源ですが、従来の火力や原子力などの同期発電機とは異なるため、電力系統において解決しなければならない課題が数多くあります。「脱炭素社会の達成」と「高品質な電気をこれまで通りにお客さまにご利用いただくこと」を両立するため、ほかの電力会社・大学などの研究機関・メーカーといった社内外の方々と一緒に技術開発に取り組んでいます。これまで誰も取り組んでいなかった課題のために困難は多いですが、だからこそやりがいがあります。また、国内外の技術関係者との交流は面白さの源であり、その中で構築したネットワークは今後の人生の貴重な財産であると感じています。

上司に直談判し、
一人きりの日本人として
米国へ。

米国の電力研究所に駐在したことがあります。前任者の任期終了が近いことを知り、「私にもチャンスがあるならエントリーさせてください」と上司に直談判したのです。希望が叶って赴任できたものの、赴任先は私を除いて全員が英語ネイティブ。下準備をしたにも関わらず、うまくコミュニケーションが取れずに挫折の連続でした。思い切って「伝わらないことは恥ずかしいことではない」と開き直り、英語を話す機会を増やすことでじわじわと上達。ある大規模な研究会議では、ほかの研究者に交じって取り組みをプレゼンするまでになりました。プレゼン終了後、赴任先の上司からほめられたことが嬉しかったですし、自信にもつながりました。

建物のライフサイクル
全般にわたる
技術検討を通じて、
社員と社会の
ニーズに応える。

東京電力が保有する建物を総合的に企画し、保全・管理、そして活用していくための技術的検討を行っています。現場で働く社員のニーズに応えることはもちろん、社会全体のニーズや流れに対して、当社の持つ技術をどのように活用し貢献できるかを検討します。これまでにない新たな技術や有効な提案を、社内外のさまざまな人と議論しながらつくり上げていくのは難しいですが、解決の糸口を発見できたとき、自分の実現したいことが少しでも共感してもらえたときにやりがいを感じます。

入社3年目で挑んだ、
福島第一原子力発電所の設備復旧。

福島第一原子力発電所に勤務していたとき、震災で損傷した建築消防設備を復旧する工事の設計・監理に携わりました。工事対象は敷地内の広範囲に跨り、廃炉に関わる作業が至るところで行われている状況だったため、ほかの輻輳する作業と干渉しないように工程や工事エリアを事前調整したり、設計を見直したりすることに苦労しました。現場の状況も刻々と移り変わり、その都度、施工会社や社内の関係者と丁寧に相談、情報共有することを心がけました。当時の私は入社して３年目。建築設備の知識や監理の経験も乏しく、現場状況把握や対策検討に時間がかかりました。それでも諦めずに何度も上司や施工会社の方に聞いて確認をすることで、無事故・無災害で工事を完了することができ、自信につながりました。

世の中の変化を見据え、
シニアに向けた
人事制度を描く。

組織・労務人事室の仕事は、社員の皆さんに活き活きと働き続けていただく仕組みをつくり、会社の目指すミッションに貢献することです。現在、私はシニア期の働き方に関する人事制度の企画・管理を担当しています。シニアの人事制度は、法令など世の中の変化も激しいため、勉強しなければならないことがたくさんあります。それでも決して妥協することなく、会社が目指すべき姿を考えながら目の前の仕事を進めていくことが、社員の皆さんや自分自身の働きがいにつながると考えています。

つくった制度に、
一歩一歩、
血を通わせていく。

東京電力はシニア雇用制度の見直しを行い、2022年4月から導入しました。その実現に向け、制度運用の設計やシステムの検証、社員の皆さんへのわかりやすい説明に取り組みました。こうした業務を通じて、つくった制度に血を通わせることの難しさ、最後まで責任を持ってやりきることの大切さを学びました。初めての経験ばかりでしたが、上司や同僚、周囲に助けていただきながらひとつひとつの課題をクリアしていくことで、達成感と自分自身の成長を感じました。

DXによる変革を
加速させたい。
まずは、知ってもらう
ことから。

DX（デジタルトランスフォーメーション）とは、デジタル技術を用いて、業務のカイゼン活動やお客さまへ新たな価値を提供すること。さらにはその積み重ねで、企業風土を変革することを指します。たとえば、これまで目視で行ってきた点検を、ドローンとAI画像診断の組み合わせで実施できるようになれば、点検作業の効率化やコストの低減が期待できますよね。私の仕事は、DXに関する情報を東京電力グループの内外に広く発信し、より多くの人に興味を持ってもらうことです。皆さまの生活を守るのがインフラ企業の務めであり、そのためには積極的に変化すべき部分もあると考えています。

コンセプト動画の
制作に挑戦。
関係者から届いた
感謝の言葉。

DXに関係する取り組みを社内外に広く発信しつつ、社員にはDXを自分事化してもらい、「自分たちにもできそうだ、やってみたい」と思ってもらうことが大切です。そこで私たちは、DXの概念や実際の取り組み事例を分かりやすく伝える動画を制作しました。社内ではさまざまな組織でDXに関わるプロジェクトが進行しているので、取り組みについて教えていただきました。それらの情報を整理して動画にするのは大変でしたが、とてもやりがいを感じました。また、事例を取り上げさせていただいた方々から「私たちの取り組みが社会の変革につながっていると改めて実感した。すばらしい動画だね」と感謝の言葉をもらったことは、心に深く刻まれました。

エネルギーの
契約だけでなく、
カーボンニュートラルに
向けた方策も提案。

私の担当は、法人のお客さまへの営業です。電力・ガスの販売や契約業務だけでなく、再エネ・省エネといったお客さまのカーボンニュートラルに関するご提案をすることも多々あります。お客さまの中には「カーボンニュートラルの目標達成に向けて行動しなくては」「でも、何をしたらいいのか分からない」とお悩みの方がたくさんいます。そんなとき私たちは、エネルギーの専門家として、再エネの導入や設備の省エネ化などを提案します。お客さまに喜んでいただけるのと同時に、SDGsの達成にも貢献することができるので、社会的な意義も大きい仕事だと感じます。

専門家集団の
力を合わせて、
ベストなプランを探る。

お客さまである企業の担当者さまと何度も打ち合わせを重ね、先方のご要望に沿った提案ができて、実際に採用されたときはやりがいを感じます。しかし、私が独力でできることはそう多くありません。たくさんの関係者と協議を重ね、知見を集めることで、初めてお客さまの課題解決につながるご提案ができるのです。また、一度私たちの提案をご採用いただいた企業からは、ほかの困りごとについてもご相談いただくことが多く、嬉しく思うと同時に「またいい提案をしよう」と気合が入ります。

原子力発電所の
「最後の砦」を評価。

柏崎刈羽原子力発電所の6号機および7号機の工事計画認可申請のうち、原子炉格納容器関連の業務に従事しています。簡単にまとめると、「事故が発生しても原子炉格納容器が破損しないことを評価し、これを説明する書類を作成し、原子力規制庁へ説明する」という業務。これが終わらなければ原子力発電所を動かすことはできないため、重要な業務といえます。原子炉格納容器は、事故が発生した際の最後の砦です。その評価には「事故時のプラント挙動に関する知識」「格納容器内で発生する事象の知識」「機器の構造健全性評価に関する知識」などが幅広く求められるため、毎日が勉強です。けれど、勉強を通じて自分を高め、そのことによってようやく仕事と向き合えるハードルの高さも、原子力に携わる醍醐味。そう前向きに捉え、今日も申請書類の作成に力を注いでいます。

原子力発電を、
安定供給の力へ。

思い出深い仕事にはいくつも携わってきましたが、それらと比べても、現在の業務は難易度的、スケジュール的に非常にチャレンジングだと感じています。現在進行形で生じている問題に対して、今このときも考え抜き，ほかの専門家の協力も得ながら地道に解決策を探しているところです。いつの日か、当社の原子力発電が電気の安定供給に資することができたとき、この業務こそが「思い出深いエピソード」となるのだと思いますし、その日を目指して全力で進んでいきたいと思います。

誰も経験したことがない
環境のなか、
放射線を管理。

福島第一原子力発電所で放射線管理の仕事をしています。原子力発電所では放射性物質を取り扱うため、適切な管理を行い、無用な被ばくを避ける必要があります。特に福島第一原子力発電所は、事故によって通常の発電所とは大きく環境が異なっています。「どこに、どれだけの放射性物質が存在するか」といった情報を得るため、人が入ることのできないエリアではドローンを活用して放射線量測定を検討するといった業務を行っています。これまで経験したことがないようなチャレンジングな環境の中で、日々仕事ができることにやりがいを感じています。

海水のモニタリング
データを通じて、
負荷とコストを改善。

本社で福島第一原子力発電所の水の管理を行っていたときのことです。トラブルの都度、海水モニタリング地点を増やしてきましたが、業務負荷の改善やコスト適正化のために地点の見直しを行うことになりました。5年以上蓄積されたモニタリングデータを整理することはもちろん、整理結果を多くの関係者に説明するため、綿密な議論を行いました。いただいた意見を適切に反映することで、大きな改善（コストとしては約1億円）の足掛かりをつくることができました。データには人を説得する力があること、利害関係が異なっても丁寧な説明を繰り返すことの大切さを学びました。

社会に大きく影響する
案件に関わる、
法務担当。

東京電力では現在、これまでに培った世界屈指の高信頼度電力系統の技術を活かして、海外送配電事業への参画を検討しています。その中で私が担当しているのは、海外での投資案件・コンサルティング案件における法務業務。投資パートナーや投資先との契約書についての交渉や、契約書の作成を手掛けています。契約にお互いが合意することが、すなわち案件の成立。だからこそ、この仕事に非常に責任を感じています。自分が担当した案件が成立し、プレスリリースや新聞で取り上げられたときには社会への影響力を実感。大きなやりがいを覚えます。

法と言葉の壁を越え、
契約締結まで
駆け抜ける。

とある国での、コンサルティング案件の一部契約を担当したときのこと。先方との条件が折り合わず、契約締結までに半年ほどかかりました。そもそも法学部出身ではない私には分からないことだらけ。おまけに、契約書の作成も先方とのやりとりもすべて英語。自分の伝えたいことをうまく説明できずに、くやしい思いをしていました。そこで類似の事例を読み込み、どのように対応しているかを調べて参考に。また、こちら側の考えをあらかじめ整理し、十分に準備した上で協議に臨むようにしました。先輩や上司のサポートを受けながらも、無事に契約を締結できたときの達成感は忘れられません。

培った技術と
ノウハウを活用し、
お客さまのお困りごとを解決。

配電エンジニアリングセンターは、6600V以下の設備に関する点検・保守などを手掛ける機材技術のエキスパートです。機材の品質管理や、新工法・保守技術の開発・検討を通じて、電力の安定供給を支えています。その中で培った技術やノウハウを用い、お客さまが保有する配電機材のお困りごとを解決していくのが主な業務です。東京電力が使用している機材とは異なるため、課題解決に難しさを感じることもあります。それを乗り越えて、お客さまに「満足した」「相談して良かった」と言っていただけると、大きなやりがいを感じます。

言葉や文化の
違いを乗り越え、
海外電力会社と
課題に取り組む。

海外電力会社が保有するトラブルの起きやすい機材に対して、事故原因の追究を含む保守・保全コンサルティング業務に従事したことがあります。日本とは設備に関する考え方や法律がまったく違う上、異なる言語でコミュニケーションを取らなくてはならず、最初はなかなかうまく進みませんでした。ボディーランゲージを駆使し、専門用語を単語だけで四苦八苦しながら伝えるような状態。それでも、お客さまとともに課題に取り組むうちにコミュニケーションが取れるようになり、無事に業務を完遂することができました。世界に通じる東京電力の技術力の高さを肌で感じるとともに、たとえ英語がうまくしゃべれなくとも、課題に対して前向きに取り組み、解決することの楽しさに気づけました。

今後の海外事業を占う、
エキサイティングな
法人運営。

東京電力エナジーパートナーは、激化する競争に勝ち抜いていくために、お客さまとの対話を通じてニーズを掘り下げ、エネルギーに対する「安心」「カーボンニュートラル」「省エネ」「省力化」の顧客提供価値をサービスの中心に据えて、日々活動しています。日本国内で展開しているエネルギーサービス事業を、タイへ。私の所属する法人営業部では、東京電力初の海外子会社を通じた事業展開を行っています。私が手掛けているのは、タイ現地法人のコーポレート業務全般。具体的には、タイ人スタッフの労務管理や人事、経理、財務、総務や事業計画の策定など、法人運営に関わる業務全般の支援を担当しています。外国人を含む社内外の関係者と調整が必要だったり、運用が頻繁に変わる法令に臨機応変な対応が必要だったりと難しいことはありますが、初の海外子会社の経営に深く携わることができるのはやはりエキサイティング。今後の海外事業の方向性に大きな影響を与える仕事を任されているという意味でも、やりがいを感じています。

文化の壁を、
手探りの
コミュニケーションで
超える。

タイ法人の立ち上げが印象に残っています。「タイでもエネルギーサービスを提供してほしい」という多くのお客さまからのお声をきっかけに始まったものの、社内に海外法人立ち上げのノウハウはなく、手探り状態。進出の戦略立案や法務・税務・会計などの課題分析、社内決裁、オフィス選定などの現地準備に至るまで、多くのタスクがありました。中でも社内の日本人と、社外のタイ人の間での調整は困難でしたが、綿密なコミュニケーションと丁寧な連絡を心がけることで一つずつ課題を解決していくことができました。海外法人の設立に携わるという私の一つの目標を達成できたことは、今後に向けた大きな自信になりました。

水力発電所を
よみがえらせる、
100年ぶりの
大規模改修。

今からおよそ100年前に建設された発電所のリプレイス工事（水車発電機と水圧鉄管の取替）を担当しています。発電所のリプレイス工事は、建設会社だけでなく、発電機メーカー、鉄管メーカーなど同時に複数の会社から協力を得る必要があり、会社間の工程調整が非常に複雑となります。効率的で安全な工事を推進するために、これまでの土木技術者としての経験と対話力を発揮し現場をまとめ上げるところにやりがいを感じています。

先輩の背中に、
責任感の強さを知る。

神奈川県の水力現場へ配属となった入社1年目に、東日本大震災が起こりました。余震があると真夜中でもダムを臨時点検し、そのまま早朝の計画停電業務に向かうこともあり、緊張感が途絶えることのない不安な時期でした。しかし、文句一つ言わず現場に急行する先輩社員の背中から、設備の安全に対する責任感の強さを学びました。当時の経験が、世界一安全な設備をつくりたいという今の強い気持ちにつながっています。

カンボジア
電化プロジェクトで
地域の人々を笑顔に。

私たちのミッションは、世界中のフィールドを活用して社内外に変革を起こすこと。たとえば私の取り組みでいえば、カンボジアの電化されていない地域に電気を送り届け、人々を笑顔にすることが目標です。並行して、海外企業と協業しながら、社内外に変革を起こすような新規事業の開発にも取り組んでいます。いずれもチャレンジングな領域で、すぐには正解にたどり着かないものです。だからこそやりがいは十分、国内外を問わず多くの人と関わり合いながらトライ＆エラーを繰り返しています。

言語や文化の
違いを超える
熱い思いを信じて。

カンボジア電化プロジェクトは、実際に現地に赴き、現地スタッフとコミュニケーションを取りながら、その土地の電気事業を発展させていくというもの。そこでは言葉も通じなければ、やり方や考え方も異なります。唯一の共通言語は、いわば電気を安全に人々に届けたいという熱意です。この取り組みが及ぼす影響や範囲はまだまだ小さいものですが、確実に現地の人々に届き、形になりつつあります。海外ならではの壁を乗り越え、現地の人々と共創し電気で笑顔を届けることにやりがいを感じています。

放射線事故防止のために
多方面からの
設計確認が重要。

東通原子力発電所建設に向け、機器設計や安全解析（プラント内で異常が生じても安全設備で放射線事故を防止できることを確認する解析）、原子炉の設置の許可を受けるために原子力規制委員会に申請する書類の作成業務を行っています。原子力発電所内は放射線事故そのものやその拡大を防止するために、非常に多くの機器が存在し、また、機器同士の関連も多岐にわたります。そのため、一つの機器を設計するにしてもさまざまな面から設計に不備がないかを確かめる必要があります。

設計変更の検討業務で
知識面での成長を実感。

私が設計を担当する機器の一つで既設プラントである柏崎刈羽原子力発電所から世界最高水準の安全性を目指し設計を大きく変える設備があります。設計変更のため、変更内容やそれに伴う懸案事項などを本社の部長・GM級の方々に説明する機会があり、そのために東通事務所内の別のグループや本社の関係部署、さらにはプラントメーカーさんとも連携し、説明資料作成に必要な情報を積極的に取りに行きました。その結果、説明本番でもスムーズに説明ができ、やりがいへとつながっています。また、一連の業務を通して知識面での成長も実感しました。

原子燃料サイクル業務に
責任とやりがいを
実感する。

原子燃料サイクル部は、原子力発電に必要な燃料の調達や発電に使用した燃料のリサイクルなどに関する業務を担っています。原子力発電はエネルギー安全保障に寄与し、脱炭素電源として地球規模の社会的課題に貢献できる確立された発電方法です。その一端を担う原子燃料サイクルの業務は、難しい課題も多いですが、その分チャレンジングな仕事で大きな責任とやりがいを感じています。この仕事では前に進めるリーダーシップと信念を貫くパッションが大切だということを学びました。

世界原子力協会での
3年間が自信と成長へと
つながる。

ロンドンに拠点を置く世界原子力協会に3年間出向していました。言葉の壁に苦労することはありませんでしたが、業界エキスパートと議論をする機会も多く、知識や経験の蓄積はもちろん、多面的な分析力と論理的説明が必要でした。仕事の進め方や文化の違いに加え、着任直後にはコロナ禍によるロックダウンもあり、海外駐在の難しさを感じました。世界の原子力需給シナリオを示した報告書の作成業務は、影響力の大きさや責任の重さにプレッシャーを感じる半面、自信にもつながりました。

多面的な視点から
電力系統を計画する。

系統計画は、新規の発電設備の連系、電力需要の増加・減少、流通設備の高経年化に対応するため、必要な供給信頼度の確保を大前提に、設備の運用・保守、将来の拡張性、費用などを総合的に勘案して電力系統を計画する業務です。また近年は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた再生可能エネルギーの導入拡大、激甚化する自然災害へのレジリエンス向上など、より多面的な視点から電力系統を計画することが求められます。

自身の計画が
形になり
運用される喜び。

福島復興のため、福島県に計画されている再生可能エネルギー（太陽光発電・風力発電）をどのように当社設備に連系するか、限られた検討期間の中、現地にも複数回足を運び、連系方法、工事の実現性、コスト削減などについて検討を深めながら系統計画案を立案することができました。年月が経ち、自身が計画を進めた設備が形になり運用開始された際には、大きなやりがいを感じました。

生産性倍増と
新ビジネスモデルを
創造する
デジタルトランス
フォーメーションを
推進。

東京電力グループでは、カイゼン活動とデジタル技術の融合により、生産性倍増と新ビジネスモデルを創造する“デジタルトランスフォーメーション（DX）”を推進しています。私は、お客さまデータや電力データを重ね合わせ新たな価値を創造する取り組みや、データ活用方針の策定といったデータマネジメント業務を担当しています。また、お客さまニーズや事業環境変化に素早く対応するためのシステム開発手法である“アジャイル開発”を根付かせるため、開発ガイドや教育プログラムを東京電力グループの全社員向けに提供する業務を担っています。

挑戦できる風土と
トライ＆ラーンから
生まれるやりがい。

私が所属するシステム部門では、新しいアイデアや施策に積極的に取り組むことが推奨され、失敗を恐れずに新しいことに挑戦できる風土が築かれています。社内外のデータを統合し、新たな価値を生み出すプロジェクトでは、仮説を立てて検証し、トライ＆ラーンの繰り返しです。プロジェクトメンバーとともに課題解決に取り組み、ビジネスパートナーである事業会社の方に喜んでいただけたときがやりがいを感じる瞬間です。仕事に対して自分自身が熱量を持ってチャレンジすることが何よりも大事だと思って取り組んでいます。

日々変化する脅威から
会社の情報資産を守る。

セキュリティ統括室では、日々変化するサイバーセキュリティの脅威から、会社のシステムや情報資産を守り、東京電力グループがお客さまに安定したサービスをご提供できるよう、社内システムや社員のセキュリティ向上に取り組んでいます。社内のセキュリティルールの策定やルールに基づくシステム開発時のセキュリティチェック、社員のセキュリティ教育の企画・分析など総合的な対策推進に携わっています。また、社外の最新セキュリティ動向についてもアンテナを高くし、社内の対策に反映をしています。

関係各位の合意を
得た上で
安全・安定のシステムを
リリース。

リスクの分析や利便性とのバランスの考慮など、システムセキュリティの検討において、システム開発部門との協力が不可欠です。すぐには結論が出ないことも多くありますが、両者が納得できるように対話を重ねてリリースしたシステムが、安全に利用されているときにはやりがいを感じます。また、オリンピックなどの大型イベントの際には、サイバー被害が懸念されますが、事前の備えにより無事に終えられたときには安心感と達成感を得られました。

福島第一原子力発電所の
廃炉に向けた
大型プロジェクトに
携わる。

幅広い事業領域で土木構造物に関わる一連の業務を行っています。私は福島第一原子力発電所に所属し、発電所内の土木構造物の保守管理のほか、廃炉に向けたさまざまな大型プロジェクトに携わり、構造物の新設工事や新技術を適用した工事に取り組んでいます。最大の使命である福島への責任の貫徹に向けて、福島第一原子力発電所の基盤を支えることに貢献していると自負しています。また、福島第一原子力発電所では、さまざまな知識を有した優秀な技術者が集結しているため、学びの機会が多数存在します。

ALPS処理水の
海洋放出が開始され
土木技術者としての
達成感を得る。

入社三年目から、福島第一原子力発電所のALPS処理水海洋放出に関わる土木工事プロジェクトに携わりました。それまで経験のなかった基本計画、設計、対外折衝、工事監理の業務を任せられたり、限られた工期内での工事完了を求められたりと、不安や緊張を感じることがありました。しかし、周囲のハイレベルの技術者の方々から密度の高い指導をいただき、さまざまな文献から知見を得ること、上司や先輩とのコミュニケーションを密に図ることで業務を無事完遂することができました。

原子力発電所
立地地域の発展のため
貢献活動に
積極的に対応。

当社が原子力事業を運営できるのは立地地域の皆さまのおかげです。そのため地域の持続的発展と地域住民との信頼関係の構築・深化に取り組むことが重要であり、地域の方々に「東電がいて良かった」と思ってもらうことが使命です。そのために地域の声を日々、経営や業務運営に反映するとともに、地域発展のための貢献活動に積極的に対応しています。その中で私は、福島復興の一助となるよう、社内販売会などを通じて、福島県の魅力を発信するとともに、地域への貢献に努めています。

福島の魅力を
多くの方々に伝え
微力ながら
地域の皆さまの
お役に立ちたい。

一人でも多くの社員に福島県の魅力を知ってもらうため、定期的に社内販売会を開催しています。事前の準備段階から社内外の関係者とさまざまなアイデアを出し合い、魅力を伝えるため繰り返し議論を重ね、毎回工夫をしています。このような取り組みの結果、販売会開催時に多くの社員が県産品を購入し、福島県の販売業者さまをはじめ、関係者の方々からお礼をいただいたときは、微力ながら福島県の方々のお役に立つことができたと自負するとともにやりがいを強く感じています。

住宅領域の
カーボンニュートラルで
安心で快適な
くらしを実現。

エリアエネルギーイノベーション事業室は、まちづくりを通じて「カーボンニュートラル」や「防災」を軸とした新たな価値提供を行い、安心で快適なくらしを実現する組織です。その中でエリア共創第二グループでは、新サービスを開発・実装することで地域価値向上を目指すべく企画から商材開発までを担当しています。私は住宅領域のカーボンニュートラルを検討しています。会社だけではなく、私自身もお客さまのために成長し続けていけるよう挑戦を恐れずに日々学ぶことを大切にしています。

お客さまに
想いが伝わるよう
納得のいくまで
検討と検証を繰り返す。

検討した企画をお客さまに提案した際、その企画の良さがお客さまにも伝わると非常に嬉しいです。商材やサービスを企画する際には、社会情勢や各市場の動きを見つつ、お客さまの要望や今後お悩みになりそうなことを考え、それらに対して東京電力グループでは何ができるのか、どのような価値を提供できるのか、納得のいくまで検討と検証を繰り返します。しかし、どんなに考えてもお客さまにその価値が伝わらなければ意味がありません。お客さまに想いが届いたときに、やりがいを感じます。

資金調達業務を通じて
会社を支えている
という実感。

財務部門の主な業務は、金融機関からの借入や社債の発行による資金調達、資金調達計画の策定、投資家向けのIRに関連する業務です。このうち私は金融機関からの資金調達を担当。調達方法の検討から融資契約の締結に至るまでの業務に加え、日々の金融機関からの問い合わせ対応などを行います。当社は金融機関や投資家から数兆円規模の資金調達を行っていて、それらは事業運営にとって必要不可欠なもの。資金調達業務を通じて会社を支えているという実感が自身のやりがいにもつながっています。

厳しい経営環境下の
資金調達で
大きな達成感を味わう。

燃料価格や卸電力市場価格の高騰で2022年度は当社にとって非常に厳しい経営環境が続きました。そのような状況下、資金繰りに万全を期するための資金調達を実施したことが印象に残っています。金融機関と議論を重ね、多くの課題にも直面しましたが、多くの方に協力いただきながら、融資条件の検討、融資契約書の調整などを行った結果、無事に融資の実行を実現できました。この経験を通じて、大きな達成感を感じられたと同時に財務における業務の責任の重みを改めて実感しました。

共同調達や取引先との
協働カイゼン活動に
関する方針策定を担当。

調達部門は、電気をつくり、お客さまへお届けするまでに必要な電力設備や請負工事などの調達を行います。「コスト削減」と「安定調達」といった二つのミッションを達成すべく、市場調査・分析から調達戦略立案、査定・価格交渉、カイゼン活動など幅広い業務を実施しています。私は、他電力会社との共同調達や取引先との協働カイゼン活動に関する方針策定を担当。部門内だけでなく技術主管部門や社外カウンターパートとの調整を行い、ミッション達成に向けて日々邁進しています。

調達額最大規模の
案件を成し遂げた
経験が財産となる。

調達額最大規模の案件、スマートメーターの調達が印象に残っています。通常、契約の際は、各担当部署が仕様、納期、調達量などの条件を定めた上で、調達部門に契約手続きの依頼を行います。しかし、依頼を待つのではなく、必要な設備が必要なときに手に入るように納期から逆算して契約スケジュールを定め、条件検討の段階から各担当部署と一緒に内容を固めていきました。調整先は多岐にわたり、困難もありましたが、それを乗り越えた経験から得たスキルや人とのつながりは私の財産です。

環境リスクの低減や
環境価値向上に貢献。

事業活動上、守らなければならない環境法令がたくさんあります。私が行っている環境業務は、当社事業基盤を支える必要不可欠なもの。具体的には、環境法令の遵守、環境目標の設定・管理、環境負荷の低減、環境コミュニケーションなどの業務運営や運用方法見直しを行い、環境リスク低減・環境価値向上に貢献しています。これらを実施するにあたっては、環境法令の情報を入手することはもとより、関係各所との調整に大きな難しさがありますが、事業基盤を支えているという誇りがあります。

環境系システム改良で
法令遵守と
業務効率化が実現。

全社で利用している環境系システムを改良しました。各所と協力して、スケジュール通りに、法令遵守と新しい業務運用方針に適合した形に改良を進めていくことは、難しさもありましたが、最終的には各ニーズに合致したシステムに改良することができました。その結果、法令をこれまで以上に遵守することができるようになったと同時に社内利用者の業務効率化が図られました。自分の業務が、社会から信頼を得る会社であり続けること、並びに企業価値向上に貢献できたことはやりがいにつながっています。

法務関連業務をはじめ
法務人財の採用や
育成にも尽力。

今まで法律相談や訴訟対応、国内投資案件を経験しました。国内投資案件は、秘密保持契約や事業パートナーとの共同開発契約・株主間契約などさまざまな契約書に触れるほか、リスク抽出や経営層への説明など法務が関わる機会が数多くあります。法的な問題があれば、臆せず指摘し適切な解を提案することが役割ですが、前向きに議論を進めて皆が納得できる解となることを大切にしています。現在は、マネジメントに興味を持つようになり、法務人財の採用や育成にも携わっています。

「懸念があるから
やめる」ではなく
「どうしたらできるか」
を考える。

入社2年目のデータ活用に関する新規事業が印象深いです。抵触するか否か懸念された法令がありましたが、新規事業の部門の方から事業の詳細を伺い懸念点を明確にした上で弁護士などへ相談。課題を解消し事業を進めることができました。「懸念があるからやめる」ではなく「どうしたらできるか」を部門の方と一緒に悩み解決できた初めての経験でした。事業実施主体ではない法務が、事業を進める仲間として信頼してもらえた当時の喜びを忘れずに、今後も経験を積んでいきたいです。