RECRUITMENT INFO.
SPECIAL04 明日を預かる者たち
使命感
PEOPLE02

心の赴く場所へ。

過去
技術系 | 東京電力パワーグリッド

金城 佑紀

海外事業推進室海外送電プロジェクト推進グループ
2015年入社/工学部土木工学科

 
多くの人を、支えたい。

新しいことに次々とチャレンジするのが好きだった。水泳・学習塾・ダンス・生け花・ピアノ…。高校時代には1年間のオーストラリア留学も経験した。長続きしないものも多かったけれど、中学生から夢中になったのがバスケットボールで、勝ち負けよりも仲間と過ごす時間が楽しく、大学ではマネージャーとしてチームを支える道を選んだ。試合や大会に向けて段取りをしたり、未経験の新人にはパス練習の相手になったり。頑張る仲間たちとの時間が大切なのは変わりなかった。大学院の土木工学科では橋梁工学の研究に打ち込んでいた。フィールドワークで実際に鋼橋の腐食状況を調査して、その経年劣化をパソコンでシミュレーションする。そこで築いていった土木に関する専門知識を活かして、多くの人を支えてみたいという夢を描くようになった。就職活動を始めたある日、母にかけられた一言が今も記憶に焼きついている。「あなたをそんな視野の狭い娘に育てた覚えはない」。実家から通えるからという理由で地元関西の企業への就職を考えていた私に対して、場所に縛られることなく、好奇心や探究心の赴くままに生きてみろというエールだったと思う。目が覚める思いがした。地域にこだわらず、インフラ関連企業をメインに会社訪問を続け、そして出会ったのが東京電力。さまざまな事業を通じて、人々に貢献できることにも魅力を感じ入社を決める。
現在

チームとして
   諦めない。

イギリス東海岸の沖合33kmの海上に、90基もの洋上風力発電設備が立ち並んでいる。トライトンノールと呼ばれるその発電所でつくられた電力を、送電設備を使ってイギリス本土へ送電する。その送電設備の買収と送電事業の運営を行うための権利を、入札で取得するプロジェクトが、私の仕事場となった。担当するのはデューデリジェンスと呼ばれる業務で、設備買収や事業運営に伴う価値とリスクを、財務・税務・法務の面から一つひとつ精査していく。入社後には地下50mの送電用トンネルの建設、その後は中期計画の立案などを担当してきた。入社6年目の異動は自ら希望したものだったが、まるで転職したかのように全く未知の業務。会議で飛び交う言葉が理解できない。英文メールの内容把握に時間がかかる。その中で要求される役割を果たし、プロジェクトの成功に貢献するには知識を習得するしかない。めぼしい研修は次々と受講し、重要ポイントは理解するまで法務アドバイザーに何度も粘り強く教わり続けた。チームには未経験の後輩もやってきたが、ほかのメンバーと協力し、自分たちの経験や知識を伝えて戦力化する。それが自分の血肉にもなったと思う。実はこのプロジェクトでは、会社として過去にも優先交渉権の獲得に挑戦したものの、落札には至らなかった。チームを結束させたのは、絶対に諦めず何としても権利を得たいという強い思い。三度目の正直で優先交渉権を得られたときには、メンバー同士で思い切り喜び合った。
未来

見えない未来に
     向かって。

見えない未来に向かって挑戦したい。それが海外事業推進室への異動を希望した理由だった。自分自身の挑戦を、会社だけではなく、日本という国への貢献にわずかでもつなげたい。洋上風力発電は日本ではまだ入り口の段階にあり、技術やノウハウはヨーロッパ各国のほうが先行している。東京電力にとってトライトンノールは最初のチャレンジで、ここで技術やノウハウを獲得し、将来的には計画や建設の段階から手掛けていこうとしている。そのプロジェクトを進めるのになくてはならない存在になりたい。日本がカーボンニュートラルという世界的なトレンドから取り残されないためにも、自分たちがやらなければならない。さらに、そこで培ったノウハウを、今度は国内だけでなく海外にも展開し、電気というインフラを通じて人々に貢献したい。プロジェクトは最終交渉を終え、事業運営が開始された。当社の現地法人が活動するオフィスを確保するために、イギリスにも出張した。プロジェクトに協力してくれる現地のパートナーたちと、WEB会議ではなくリアルで初めて顔を合わせたとき、仲間が増えたと感じた。そして、仲間をもっと増やしていきたいと、そう強く願った。自分たちが手掛けたプロジェクトが世界に広がり、仲間が増えていく。そんな未来を今、夢見ている。
明日を預かる者たち SPECIAL04
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