RECRUITMENT INFO.
SPECIAL02 東京電力の現在地
使命感

事故を起こしてしまったからこそ
責任と誇りをかけてやり遂げる

私たちは、福島第一原子力発電所事故により福島に甚大な被害を与え、被災者の皆さまに多大なるご迷惑をおかけしてしまいました。その責任を全うすべく、福島の復興に取り組み続けていくとともに、事故の反省と教訓を活かし、再び原子力発電所を稼働させることで、カーボンニュートラル社会の実現へ貢献していきたいと考えています。

将来性
東京電力ホールディングス

増井 秀企

執行役員 原子力・立地本部副本部長 兼 原子力安全・統括部長

STATMENT 1
福島への責任を
果たすために
東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故で、私たちは大きな災害を起こしてしまいました。当社は福島への責任を果たす義務があります。その意識は社員全員が共通して抱いているものです。被災者の皆さまへの対応や廃炉に直接携わる社員ばかりではなく、原子力発電に携わる社員、ほかの事業に携わる社員もすべて、福島への賠償や復興に向けて全社一丸となって取り組んでいます。事故から10年以上が経過し、社内には事故後に入社した社員も増えてきました。そうした社員にも、事故に関する絶対に忘れてはならない記憶と、安全に対する意識を伝えていかなればなりません。このため、全社員が「原子力事故の事実と教訓を伝える全社員研修」を定期的に受講しています。事故の記憶を継承する取り組みを行う一方で、私たちは柏崎刈羽原子力発電所の再稼働に向けた歩みも進めています。再稼働のためには、震災以後厳格化された新規制基準に基づく安全対策工事を完了し、国の検査を受ける必要があります。現在当社はその準備を進めていますが、原子力発電を進めるには地元及び社会からの信頼を前提としています。私たちが、原子力発電に携わることができる十分な技術的能力、安全意識、責任感を持っていることに加え、これを地元及び社会の皆さまにご理解いただくことが必要不可欠です。
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STATMENT 2
安全を最優先に
再稼働を進める
日本のエネルギー政策の基本方針は、安全性(Safety)を大前提とし、安定供給(Energy Security)、経済効率性(Economic Efficiency)、環境適合(Environment)の同時達成を目指しています(S+3E)。現在の日本の電力供給は、火力発電が多くを占めていますが、火力発電に使用する石油・石炭・天然ガスの大半は海外からの輸入に依存し、その価格も世界情勢の変化や為替相場の変動に大きな影響を受け続けています。また、当社も再生可能エネルギー発電を推進していますが、その発電量は現時点では限定的です。原子力発電は、国内保有燃料だけで数年にわたって発電量を維持できることからエネルギーセキュリティの面で利点があります。発電コストは世界情勢の変化や為替相場の変動に影響を受けにくく、天候により発電量が変動しません。さらに、世界的に求められるカーボンニュートラルへの対応に際し、発電の過程で温室効果ガスを排出しないという利点もあります。このように、原子力発電はS+3Eの観点においてとても意義があるものといえます。
国が定めた第6次エネルギー基本計画では、2030年度における日本の発電電力量に占める原子力発電の電源構成目標比率は20~22%とされています。それに向けた当社の当面の取り組みは柏崎刈羽原子力発電所の再稼働であり、また、少し先の取り組みは青森県下北半島における東通原子力発電所の建設です。原子力発電にはリスクが内在していますが、それを人と技術の力で適切に管理していく決意を持って取り組んでいます。事故を起こした当社だからこそ、事故の反省に基づき、世界最高水準の安全と技術で原子力発電を行うことができると考えています。福島への責任を全うするという使命を果たすために、社員一人ひとりが、安全を最優先する意識を高めること、専門技術をさらに磨くこと、そして、原子力発電の現状について、社会に対して積極的かつ迅速に伝えていく対話力を向上することを価値観として大切にしています。
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STATMENT 3
長い自問自答の
末の答え
私自身は入社して火力発電に携わりたいという希望とは裏腹に、原子力発電所に配属となりました。しかし、配属後程なく原子力発電の可能性に気づき、原子力を体系的に学ぶようになり、更なる技術習得のためにアメリカ留学も経験しました。それだけに、福島第一原子力発電所事故に強い衝撃を受けて、原子力発電に対する自分の考えは果たして正しかったのか、長く自問自答することになったのです。そして、出した結論は、福島への責任を全うし、日本の将来のためにこそ、原子力発電を推進する役割を果たさなければならないということでした。私だけではなく社員全員を支えているのは、我が国には原子力発電が必要であり、自分たちがそれを支えていくのだという使命感です。当社にはさまざまな専攻の方々が入社を志望されてきます。理系の場合には、廃炉に携わりたい、原子力発電所の安全対策や新規建設に従事したい、新型炉の開発に挑戦したいといった、明確な目標を持つ学生が増えています。また文系に関しても、広報、企画、調査などの幅広い職種で原子力発電に貢献したいといった思いを抱く学生がいます。日本のエネルギー政策に貢献し、原子力発電があって良かったと思っていただける未来の実現のために、私たちはこれからも責任を自覚しながらも誇りを持って、取り組んでいきます。
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東京電力の現在地 SPECIAL02
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