日本で初めて街に電灯が灯されたあの日。
以来電気は、幾多の困難を乗り越えつつ、
生活に欠かせない存在となっていく。
そんな私たちのこれまでと、
これからを紹介します。
1882年東京電力の前身となる東京電燈の設立を目指し、
電気の点灯デモンストレーションが行われた。
1887年、日本初の火力発電所が稼働。
日本に住む人々の夜を明るく照らし、生活は一変。
日本の近代化に欠かせない電気の歩みの始まり。
1951年東京電力の設立。
積極的な電源開発と技術革新で、
電力を安く・安定的に供給。
高度経済成長時に高まる電力ニーズをすべて支える。
やがて「三種の神器」が登場。
人々のくらしを便利で豊かにし、
家電の普及、
すなわち家事時間の減少により
女性の社会進出の後押しとなった。
1960年代の高度経済成長期には公害問題が発生。
硫黄分、窒素分を含まないLNGを燃料とし
世界初の専焼火力、南横浜火力発電所運転開始。
1970年代の石油危機により、
脱石油化のため火力発電のLNG化を進める。
同時に、原子力発電所・大容量揚水式発電所の開発、
既存の水力発電所の出力増にも取り組む。
国際的な資源情勢や需要変動にも対応し、
常に安心したくらしを守るための「ベストミックス」を模索。
現在では、電気を使った機器が、
私たちのくらしを当たり前のように便利で快適なものにしている。
さらに「携帯電話」「パソコン」「ゲーム」などの機器が浸透し、
今や電気は日常に欠かせない存在だ。
そんな中、東京電力は、2016年、
電力小売り全面自由化という変革期を迎え、
分社化・ホールディングカンパニー制へ移行した。
日本最大のエネルギー企業にして、
人々のくらしにもっとも密着している私たち。
単に規模が大きいということではなく、これは責任の大きさ。
分社化・ホールディングカンパニー制に移行した後も
電力供給をし続けている私たちは、
すべての産業の根幹を支え、社会課題に挑み続ける。
この国の明日を預かる者として。
2021年「2050年におけるエネルギー供給由来
CO₂排出実質ゼロ」という目標を掲げる。
ウィンドファームの実現、電気自動車(EV)普及の推進、
災害発生時の電力ネットワークの強靭化、
地域全体のカーボンニュートラル化・防災性能を
強化した次世代のまちづくり。
「カーボンニュートラル」と「防災」を軸とした
エネルギーの未来に取り組む。