東京電力のカルチャー
今林 凌
東京電力
リニューアブルパワー
水力部地熱グループ
2022年入社
土木工学専攻
冨永 伊久
東京電力
エナジーパートナー
経営企画室マーケティンググループ
2022年入社
社会学部
東海林 清重
東京電力
ホールディングス
エリアエネルギーイノベーション事業室
再エネエンジニアリングプロジェクトグループ
2022年入社
法学部
今林さんは、以前、官公庁でお勤めだったと聞きましたが、どんな仕事をされていたんですか?
主に公共工事を担当していました。たとえば洪水に備えて河川の流量を上げるような改修工事ですね。大きなプロジェクトを動かすやりがいのある仕事でしたが、膨大な業務に追われ、プライベートの時間を確保できない状況が続いていたことから転職を考え始めました。
その課題は、東京電力に来てから解決されましたか?
ええ、働きやすい労働環境にあると感じます。あくまで本社勤務としての所感ですが、フルフレックスやリモートワークが推奨されており、メリハリをつけて働くことができるので、趣味や自己研鑽にも時間を割くことができていますね。それに働き方のことだけでなく、関東第1号となる地熱発電所の開発に携わってみたいと思ったことも、転職のきっかけの一つです。これも志望した通りの道を進めていることに満足しています。皆さんはいかがですか?
以前はIT業界にいて、デジタルデータを利活用するためのダッシュボードを作成していました。商業施設運営会社が主なクライアントでしたが、ただツールを構築して納めるだけでなく、その先に行ってみたい──実際のデータ分析に携わってみたいと考えるようになりました。
約3,000万人の契約口数を有する東京電力なら、データ分析にも張り合いがありそうですね。
まさにその通りで、前職で培った分析ツールの知見を、多くの人の生活を支える電力業界で発揮してみたいと思ったのが、当社を選んだ決め手です。
私は前職では、電源開発から小売供給までをワンストップで行う企業で、新規事業開発や発電所の開発、非化石証書の売買などを行っていました。もともと法務も担当していたこともあり、法的な側面でも貢献しましたし、経営支援のようなことも経験しています。震災後10年を迎えた東京電力が、未来に向けてどう変化していくのか。それは同業として常に気になる動向でしたが、再生から成長を目指すような兆候が見えてきたことに関心を持ち、私が培ってきた経営の観点から、何か力になれたらと考えたのです。
正直にいいますと入社前、東京電力は“堅そう”で年配の男性ばかりがいるイメージでした。ですが実際に籍を置いてみると、もっと年齢の幅が広く、若い方や女性社員も多くて、うれしい驚きでした。私のチームリーダーも女性で、出産休暇・育児休職から復帰して活躍されています。
とても風通しの良い雰囲気がありますよね。それは私も想定外だったかもしれません。新人の意見を積極的に取り入れようとしてくださったり、主体的な挑戦を歓迎してくださったり。入社して間もない私に、地熱発電を行うための掘削調査を任せてくださったときは、非常にモチベーションが上がりました。
素晴らしいですね。私も似たような経験をしています。前職で使っていたTableauという分析ソフトを、現在の部署でも使用しているのですが、グループマネージャー・チームリーダーはそのキャリアを見込んでくださり、私の意見を熱心に取り入れてくれています。
外から見る東京電力は、電力のプロフェッショナルぞろいという印象でした。これは実際その通りで、ベテラン社員を中心に、電力専門領域に精通した方が相当数いて、難易度の高い問題事象に遭遇したとしても、社内解決できるスタッフがどこかにいる。それは非常に大きな強みだと感じました。
確かにそうですね。異業種でスキルを培ったキャリア入社のメンバーと、電力分野について熟知した新卒入社のメンバー、互いに連携を取って補い合いながら業務をこなす協力体制が強みだと感じます。
一方では、各自が専門領域のプロフェッショナルであることから、業務全体を見渡すような意識がやや希薄ではないかと感じています。広い視野を持って専門領域と専門領域がスムーズに接続するような体制づくりや意識の変革が進んでいくと、当社としてもさらに機動力が増していくように思います。
東海林さんがいるエリアエネルギーイノベーション事業室は「カーボンニュートラル」や「防災」を軸として、新しい価値を提供していくことに特化したチームですよね。東京電力グループ全体に、新しい風を起こしているようにも感じます。
ありがとうございます。自ら仕事をつくり、事業を起こし、数字を重ねていく、必要とあれば経営にも介入する。そのような、いわば経営者精神が周りに伝播していけば良いと考えています。実際にそのような変化が起こりつつあると思います。
お話をお聞きして、良い刺激になりました。私も、多少とも経営視点に近づき、経営層の方々がまさに必要としているデータを的確に提供できればと思います。そのためには、経営戦略グループなどの各グループとの連携を強めるなど、「横串」のチームづくりも意識していこうと思います。
私たちが担当する地熱開発プロジェクトも、これからどんどん加速させたいと考えています。ときには深度2,000mを超える地熱調査の掘削現場監理、ときには地元の方々へ地熱発電への理解を深めていただくための講演会、ときには他社の案件に参画する際の株式売買など、これまでに経験したことのないような業務に幅広く挑戦していきたいと考えています。
世界を動かすあらゆるエネルギーの中でも、電力がコアであることは、これからもそう変わらないと思います。その上で、東京電力の電力販売量は世界有数であり、人々の生活を支える責任は決して小さくありません。私たちが世界のさまざまなエリアに電力インフラをつくり出すことで、当該エリアの経済活性化や生活の質を向上させ、それが私たち自身の成長にもつながる。そんな好循環を生み出していきたいですね。