CAREER MODEL

文系 東京電力ホールディングス

期待された以上の成果を
常に意識しながら、
経営を牽引する存在へ。

小池陽子
東京電力ホールディングス
経営企画ユニット
グループ事業管理室
東京レコードマネジメント株式会社(出向)
代表取締役社長
2002年入社
志望
法学部 法律学科 卒

使命感と誇りに憧れ、電力会社の門戸を叩くことを決意。

法曹を目指し法学部へ入学しましたが、社会を動かすルールである法律をビジネスの場で活用する方が面白そうだと思って民間企業に就職することにしました。施行されたばかりの民事再生法を授業で学び、「これからはM&Aだ」と考え、金融機関を中心に就職活動をしたものの、折しも就職氷河期、狭き門で非常に苦労しました。一方、父が地元の電力会社の社員で、とくに私が子どもの頃は配電保守の仕事をしており、台風・大雨などの災害があると、電気を守りに家からいなくなってしまう、という原体験がありました。「寂しい、心細い」という気持ちがありつつも、誇りをもって働く父の姿が印象的で、手に職のない自分が社会に出て何ができるかわからないけれども、誇りをもって仕事がしたい、またそういう人たちの中で働きたい、との思いから、電力会社も受けることにしました。

入社
板橋支社料金グループ

スマート化前の検針業務に、忍耐力を鍛えられる。

いまはその多くがスマートメータによって自動化されていますが、当時は毎月一回、すべての電力量計(メータ)を目視(「検針」といいます)することで電気使用量・料金を確定していました。時には自転車で1時間以上かけて数軒のメータを見にいく、ということも。ここで得たことは、忍耐と根性です。この後、どんな辛い場面に遭遇しても、「検針に比べれば」と自分を奮い立たせるのに役立っています。

入社
3年目
秘書部
秘書グループ

経営層を間近で支えながら、視界と人脈を広げる。

役員のスケジュール管理・調整や役員フロアの受付などを担当しました(いわゆる「私設秘書」のような役割です)。経営層の考えや挙動に間近で触れ、会社というものがどのように運営されているか知り、政財界の重鎮を覚える中で社会・経済・経営への関心が非常に高まりました。また、各部門の業務内容を幅広く知ることができ、各部門の部長・課長級と多数知り合いになれたことは、会社人生における財産だと思っていますし、秘書として学んだ立ち居振る舞いは、さまざまな職場で役に立っています。

入社
6年目
企画部
経営調査グループ

企業活動の発信を行いながら、役員の財界活動をサポート。

CSR(企業の社会的責任、最近はESGやSDGsという言葉の方がよく聞くでしょうか)の推進、および当時は役員が財界活動をしていたため、その「政策秘書」的役回りが主な業務でした。前者では、サステナビリティレポートの作成を通じ会社の制度や取り組みを深く知るとともに、印刷会社のプロによる校閲を受け、正しい情報を、誰にでもわかりやすく発信するための訓練を受けることができました。後者では、未知の分野についても、カウンターパートとなる役所・経済団体などの担当者と、そん色ないレベルの知識・問題意識を短期間で習得することに尽力しました。非常に成長実感を得られた2年間であり、大きな仕事を任せてくれた上司に感謝しています。

入社
8年目
企画部
新経営ビジョン検討グループ

優秀なメンバーに刺激を受けながら、経営ビジョンの検討に携わる。

2010年から2020年までの経営ビジョンや経営方針を検討するために作られたプロジェクトグループで、各部門から「すごい人」たちが集められており、仕事への向き合い方や進め方など、本当に勉強になりました。検討の中で、60名を超すグループ会社・第一線職場の社員のみなさんと意見交換やメールのやり取りをし、さまざまな意見を聞くことで勉強になった反面、多種多様な意見を踏まえながら、一つの方向性に収斂させていくことの難しさを痛感しました。また、浸透のしくみづくり、ツール作成を支援していただいた広告会社の方からコミュニケーション手法に関わる知見を得ることができ、非常に勉強になりました。

入社
10年目
企画部
企画グループ

経営会議の運営を通じて、経営層の考えや会社の未来に触れる。

常務会などの業務執行側の経営会議の事務局が主たる業務でした。意思決定のプロセスに加えさまざまな経営層の考え方を知ることができ、また東日本大震災後の国有化や賠償体制の構築といった会社の運営が大きく変わる潮目においてその動向を間近で捉えられたことは、非常に貴重な経験になりました。事務局は2名体制で、緊密な連携の下で業務を進める必要がありますが、先輩・後輩に恵まれ、効率化やスピーディな運用を推進し、一歩踏み込んだ対応ができていたことは今でも誇りです。

入社
13年目
福島本部
復興調整部
復興企画グループ
(チームリーダー )

福島の復興に向け、一丸となるための体制づくりに尽力。

福島原子力事故によりご迷惑をおかけしている福島の復興に向け、官民合同チームと一般社団法人の設立に従事しました。「一般社団法人ってどうやって作るの?」からはじめ、弁護士や税理士の先生方の専門的知見やコンサルティング会社の協力も得つつ、国・県・民間が協働するためのしくみを作り上げました。また、社団設立後、人事・経理・システムといった事業に必要な体制・しくみ・規程等を一から構築する必要があり、コンサルティング会社の専門家の助力を得て整備をしましたが、ここで一般管理のしくみやあり様を学んだことは、この後の業務で非常に役に立っています。

入社
15年目
東京電力パワーグリッド
銀座支社
企画総括グループ
(グループマネージャー)

第一線で、「人」と「リスク」の悩みを解決。

久々の電力事業、そして第一線職場ということで緊張もありましたが、企画総括グループは支社の「何でも屋さん」ということで、極力真摯に相談に乗ろうと思って取り組みました。企画、総務、経理、安全、組合対応、と様々な業務の総括役でしたが、中でも「人」と「リスク」に関する対応が多く、ここで知識を得たことが、今の「社長業」において非常に役立っています。ちなみに、部下が全員年上という貴重な経験もさせてもらいましたが、みなさんに気を遣ってもらって、楽しく平穏無事に過ごせたことが印象的です。

入社
16年目
東京電力パワーグリッド
経営企画室
経営管理グループ
(事業組織・人材グループ)
(グループマネージャー)

事業や組織のあり方を模索し、経営を支援。

パワーグリッドの事業所体制の見直しや、組織・人に係る管理・検討、事業所の目標値管理・コミュニケーション推進、そのほか社長特命事項対応に尽力しました。前半は、多くの時間を組合との交渉に割き、会社が進める施策に対する社員の不安を、一つひとつ丁寧に解消していくことを心がけました。また、要員が減少し、硬直的な組織・人員配置の維持が困難となる中で、地域ごとの特性・事情を踏まえた組織のあり方についての検討なども行いました。特に社長特命事項への対応は大変でしたが、上司にも部下にも恵まれて、非常に充実し、本当に楽しい2年間でした。

これから

「こういう業務に従事したい」というものはなく、与えられた仕事に対し、期待以上の成果を出して応えたい、ということを目標に取り組んできました。会社から与えられた経歴が恵まれていたということもあるでしょうが、無駄な仕事、次につながらなかった仕事は一つもなく、必ず、得たこと、学んだことはそれ以降の仕事で役に立っています。そのため、これからもこの考え方は変わらないと思います。ただし、現在直面している「経営」は「与えられた仕事」とは異なるため、自分自身の成果というよりは、多くの社員とその家族の生活を預かる身として、会社のために何ができるか、悩んでいるところです。